ベースが弾きたい!

 今年の春を過ぎた頃でしょうか、無性にベースが弾きたくなりました。それもフレットレスベースが弾きたくなったのです。フレットレスベースといえば、ジャコ・パストリウスしかいないという感じで、私もだいぶ影響され参考にしたのですが、あまりにも凄すぎて脱帽なのです。ジャコパスの真似してもしょうがないと、マイスタイルを模索しながら、まずは楽器からということで、27−8年前にカスタムメードで作ったのがこの写真のベースです。


 ボディとピックアップは当時注目のシェクターのパーツ。特にボディがフェンダーPJスタイルでハワイアンコアの超重量級の質量のある材で、これをフレットレスにすると普通じゃない音がするかもと狙ったわけです(ボディだけでフェンダーのベースが買える値段でした)。ピックアップもシェクターのハイアウトプットのもので、普通より相当出力が大きいです。それ以外は日本製のパーツですが、ネックは黒檀の指板でラインを入れ、フェンダージャズベースの64年モデルのシェイプにしてあります。その当時の流行だったのか、ナットはブラスでピックガードもブラスです。
 そのせいなのか、このベースはなかなかの暴れ者で、ライブでは楽器の重さとともに音作りで難儀しましたが、レコーディングでは多用しました。しかし、息子がミュージシャンを目指し日本に行くときに、殆どのベースを生前贈与してしまい、このフレットレスも生前贈与してしまったのです(ああ、なんと素晴らしい親心!)。
 でも、すごくフレットレスベースが弾きたくなったのです。今年6月に息子がハワイに見舞いに来る時に、生前贈与を撤回して返してもらいました(一度贈与したものを返せとは、なんという親だ!)。ただ、楽器の調子は悪く、ネックの調整が必要でリペアに出さなければならず、ずっと眠っていました。
 今回退院してからも、このフレットレスベースが気になっていて、自分でリペアしようと悪戦苦闘し、最終的には自力で直しました。やればなんとかなるものですね。フレットレスベースも復活しましたから、私も復活しようと少しづつベースのリハビリも始めました。まだまだ、数十分も弾けば指が腫れてきますが、2−3ヶ月したら少しは弾けるようになるかもしれません。
 そのうち、この普通じゃないフレットレスベースの音をマイスペで紹介できるかもしれませんね。
 昔ベース弾きのユウジ


追伸)また、分かる人にしか分からないような話題ですいません。
でも、こんなことが書けるのも回復の証しかもしれません、ハレルヤ!