針の止まった親父の腕時計


2000年に天に召された親父が
生前に使っていた時計が引き出しに眠っていた。
決して高級品ではないが、親父の形見。
大切にとの思いで引き出しにしまっていたが、
突然、身につけて使いたくなった。
この身が痩せたせいか、時計のベルトもジャストサイズ、
丁寧な仕事をしてくれそうなお店を探して、
電池の交換…。
見た目は古くも悪くもない、
電池を交換したら動くと疑いもしなかったが、
さすがに、30年以上も前のもの、
持ち主の腕から離れて、もう10年以上、
時を止めてからどれほどか?
電池を交換しても、もう動かない。
なんだか少しがっかり…。
また、引き出しに逆戻り。


追伸)
電池交換して下さったお店は大変に良心的、
電池を換えたのに動かないので料金は無料…。