ユウジの音楽ルーツ・川越高校ブラバン



 38年前に私が卒業した高校は埼玉県立川越高校(男子校)。川越城の跡にあって、その当時、旧制三高のバンカラな校風を残しつつ、田舎臭さとモダンさを持った、進学校でした。私が所属した、当時開設十年の吹奏楽部(ブラスバンド、略してブラバン)は1000人ほどの全校生徒の約一割100人もの部員を抱えるホットなクラブでした。進学校なのに、私の記憶には授業のことやクラスメートのことは希薄で、覚えているのはブラバンの仲間と部活のことばかり。登校すると部室に行き、昼休みは部室に集まり、暗くなって部室をあとにするという学校生活でした。
 このブラバンは行進曲は野球の応援時のみで、それ以外はブラスオーケストラと称して、先輩が原譜からブラス用スコアを書き起こしたチャイコフスキーブラームス交響曲全楽章や、これも先輩のオリジナルアレンジの最新のポップスナンバーをレパートリーにしていました。普通のブラバンではありませんで、上の写真のような定期演奏会は女子高生(?)で市民会館大ホールが満席。そこで、チューバを吹き、コントラバスを弾き、エレキギターエレキベースまで弾かせて頂きました。ジャズやブラスロックのまねごともしたような気がします。つまり私の音楽ルーツなのです。
 卒業後もそれらの仲間とは随分と親しくしてましたが、東京を拠点に音楽活動が始まった私は仲間の集まりに出席できなくなり、自然と疎遠になり、ハワイに来てさらに距離が離れてしまいました。しかし、なんと、この川高ブラバンの同窓生トランペットのI氏が先週メールをくれ、CDの注文をしてくれました。30年近くの時間を距離を越えて、風の便りからこのブログを見ていてくれたそうです。そして私の体調も心配してくれていました。
 懐かしく、嬉しい、私の音楽ルーツ、昔の仲間との繋がりが復活しました。次に日本に行くことができたらみんなに会いたいものです。


ブラバンなユウジ