パンチボール

とは、ホノルル市街を眺望できる丘の上にある太平洋国立記念墓地。
第二次世界大戦朝鮮戦争で亡くなったアメリカ兵士の墓です。
この丘はクレーターで、まるでパンチボールのようなのでこの名前。

昨日朝、このパンチボールで、10日に亡くなられたS夫人の納骨式でした。
丁度一年前に亡くなられたご主人のGさんを追うように天国への旅立ち。
S夫人の遺言は、葬儀無しでパンチボールでの家族だけの納骨式でした。

彼らはオシドリ夫婦で、日系のご主人はいつもS夫人を大切にしてました。
私たちも何かにつけて良くしていただき、思い出が一杯あります。
ですから、亡くなられたことはなんとも寂しく悲しいのですが…。
でも、ここでの埋葬納骨には暗さがありません。

ここは、墓地とは言い難い明るさがあり、ホノルルの観光コースでもあります。
昔々はいけにえの丘と呼ばれ、処刑のようなこともされた場所だそうですが、
今は綺麗に整備され、ハワイの海と空の中で、この国の死生観を表しているようです。
それは、キリスト教的な死生観で、死は忌み嫌われるものではないのです。
晴れわたったパンチボールにて、GさんとS夫人の笑顔だけが思い出されます。